お米の保存について

お米は、温度、湿度、においなどの影響を受けやすく、保管が悪いと変色したりカビたり虫の発生原因になります。
ご家庭では、直射日光を避け、涼しい場所に保管してください。
密閉容器に入れて冷蔵庫で保管することをお勧めします。(お米は、はかり終えたらお早めに冷蔵庫へ入れてください。)

容器の清掃

容器は常に清掃し清潔にしてください。虫の発生原因になります。

水濡れ・高温・多湿に注意

お米は水分を吸収しやすく、湿ったお米は変色したり、カビの発生原因となりますのでご注意ください。
濡れた手や濡れた計量カップを容器の中に入れないようにしてください。
水のかからない場所で保管してください。
高温・多湿の場所に保管しないでください。

においに注意

お米はにおいがつきやすいので、においの強いものと一緒に置かないようにしてください。

ヒビ割れに注意

直射日光や乾燥した空気にさらすと、お米がヒビ割れ、ご飯がべとつくことがあります。密閉容器に入れて、直射日光の当たらないところで保管してください。

温度と虫の関係

多くの虫は、気温15℃以下では活動が鈍くなります。お米等穀物につく害虫(貯穀害虫という)も活動が鈍くなります。

温度とカビの関係

カビの発生しやすい最適生育温度は25℃~28℃です。低温で保管するとカビの発生が抑えられます。

生育可能温度領域生育最適温度
カビ0~40℃25℃~28℃

温度と食味の関係

温度と(目安としての)賞味期限の関係は、気温25℃で2ヶ月、20℃で3ヶ月、15℃で5ヶ月、5℃で7ヶ月程度です。
低温で保存すると食味の低下が抑えられます。
※なお、この賞味期限は、食べられなくなる期限ではなく、貯蔵開始時と比較して明らかに食味に差の出る期間です。

移り香について

においの強いもの「芳香剤、洗剤、化粧品、防虫剤、殺虫剤、防臭剤、灯油」などと一緒の保管した場合は、においが移ることがあります。移り香を防ぐには密封できる袋や容器で保存し、においの強いものを近くに置かないようにします。
におい成分は無数と言っていいほどあり、本来存在するはずのない食品からにおい成分が発生している場合、異臭となります。
※異臭成分は多くの場合低濃度であり、健康に影響することはほとんどありません。

参考文献

お米のサイエンスQ&Aハンドブック
一般社団法人日本精米工業会
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お米のサイエンス表紙